転職活動への影響から見た人材紹介会社は2種類

転職コンサルタント

転職エージェントには幾つかのタイプがあります。転職希望者であるあなたが、転職エージェントを利用するに当たって知っておくと便利な分類を紹介しましょう。

転職エージェントの求職者と求人企業との対応窓口をどう設定するのかによるで分類です。※
※ IT業界の方だと、転職エージェントと転職希望者、転職エージェントと求人企業のインターフェイスの取り方による分類と表現した方が分かり易いでしょうか。

  1. 求人企業の対応と求職者の対応とが同一の担当者である一貫型(両面型)
  2. 企業の対応と求職者の対応とが別々の担当者である分業型

の2つです。

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両面型転職エージェントと分業型転職エージェント

人材紹介会社はクライアント企業から求人を預かり、求人案件としてデータベースに登録します。この時、求人を預かったクライアント企業担当者が転職希望者との面談も行い、企業に紹介する形、これが1.(以下「一貫型(両面型)」と呼びます)です。

一方で、クライアント企業から求人を預かる担当者は、転職希望者と接点を持たず、転職希望者との対応には、別の担当者が当たる形、これが2.(以下「分業型」と呼びます)です。

一般に、一貫型は、小規模でブティック型とも呼ばれる人材紹介会社が多いです。ブティック型とは、特定の業種や職種などへ特化しており、特化型転職エージェントととも呼び、それを強みとしています。

一方で、分業型人材紹介会社では、大手と呼ばれる人材紹介会社に多いです。

一貫型転職エージェント

一貫型エージェントでは、対応してくれる転職コンサルタントが、求人企業に赴き、直に(じかに)求人を預かっています。採用担当者から、直接話を聞いて居ますから、求人背景や企業の現状などを詳しく把握することが可能です。従って、質問にも仔細に答えることができます。転職希望者の立場からすると、自分と話のできる転職コンサルタントが、企業と直接やりとりしてくれていることは心強いはずです。

一貫型転職エージェントの仕組み

スピーディな展開

他に間(あいだ)に入る者がないという安心感は、日常のやりとりにも反映されます。何か電話で確認しようという時でも、コンサルタントに電話を掛ければ事足ります。一方で、他に人を介していると、そのコンサルタントが、介している人に状況を確認できていなければ、確認をお願いし、改めて連絡を取り合うという手続きが必要になります。些細なことに思われるかもしれませんが、ひとつひとつの積み重ねは大きく、スピード感が変わってきます。

他にも、相手企業に話が伝わり易いというメリットがあります。伝言ゲームよろしく、話が変質してしまうという気遣いは少なくて済みます。

提携案件

企業から求人案件を預かるコンサルタントが、求職者の対応もするわけですから、分業型に比べ、求人数は少なめになりがちです。一般に、一貫型エージェントは規模が小さめであることはお話しました。

このままでは求人案件も少なめになってしまいますので、それを補うべく、他の人材紹介会社と提携することがあります。相互に求人案件情報を共有する仕組みがあるのです。その案件は、提携案件と呼びます。

提携案件

もちろん、これはコンサルタントが直に(じかに)企業から預かった求人案件ではないので、一貫型の持つメリットは減少してしまうのですが、一貫型(両面型)の人材紹介会社の転職コンサルタントは一般に知識・経験が豊富でスキルが高いので、引き続き窓口になってもらえるいうのはやはり魅力的で心強いのです。

知識経験が豊富な一貫型を担う転職コンサルタント

「一貫型の人材紹介会社の転職コンサルタントは一般に知識・経験が豊富でスキルが高い」と触れましたが、これは転職コンサルタントが転職希望者の対応から、クライアント企業の対応まで担わなければならないことを見ても想像が付くでしょう。経験豊富な転職コンサルタントが独立して設立した人材紹介会社の多くは一貫型転職エージェントと考えられます。

独立できるほどの力量を持った転職コンサルタントがプレイングマネジャーで、更に規模が大きくなれば、同等とは言わないまでもそれに準ずるパートナーで経営されていると考えれば良いでしょう。

求人案件ありき

中小規模の一貫型転職エージェントでは、どうしても取扱求人数が限られ、転職支援に想定される転職希望者も絞られる傾向にあることから、無作為に登録することはお勧めできません。転職エージェントが想定している転職希望者像と異なれば、求人紹介が得られないと考えられるからです。

従って、先ずは、紹介して欲しい求人を見つけ、この企業を紹介してくださいと言う形で、登録するのが一般的でしょう。

分業型エージェントの特徴

分業型エージェントでは、企業から求人案件を預かる担当者と求職者対応の担当者が異なります。

分業によりクライアント企業担当と転職希望者担当(転職コンサルタント)との各々(おのおの)を専業にしているので、効率的になります。従って、豊富な保有求人が特長で、恐らくはこれが最大の強みでしょう。人材紹介会社にとって、扱える求人案件は命なので、その量が豊富なのは大切です。

分業型転職エージェントの仕組み

大手転職エージェントはほとんどが分業型を敷いているので、効率が良いことは間違いないでしょう。就職活動、転職活動において、質は大切な要素ですが、数も大切な要素です。他で書いたように、求人広告や募集要項だけでは本当のところは分かりません。面接に出かけて話を聞くまでは、といっても本当のところ、実際に話を聞いても分からないことがしばしばあるので、場数を踏む意味でも数当たって経験を積むことは意味のあることです。

転職希望者としては、応募候補の件数を増やすためにも、積極的に登録しておきたいところです。

一般に人材紹介会社に登録しましょうと言った場合は、求人案件が豊富な大手企業に登録することを指します。それは少なくとも、自分の応募対象となる求人案件を保有している転職エージェントに登録しないと、登録した意味が無いからです。

中小規模の転職エージェントでは、自分の応募対象となる求人が有る場合と無い場合があるので、当てずっぽうには登録できません。一貫型のところでもお話ししたのですが、一貫型は、先ず案件ありき、つまり、「この案件を紹介してください!」という形で登録することをお勧めします。

大手でありながら両面型の転職エージェント

大手転職エージェント、人材紹介業界第二位の売上を誇る転職エージェントでありながら、両面型(一貫型)転職エージェントがあります。

JAC Recruitment(ジェイエイシーリクルートメント)です。

大手転職エージェントならではの豊富な求人情報と一貫型転職エージェントならではの知識経験豊富な転職コンサルタントを兼ね備えた転職エージェントです。

両面型転職エージェントで複数の転職コンサルタントとお付き合い

紹介される求人を出しているクライアント企業の担当コンサルタントが異なれば、複数の転職コンサルタントとお付き合いすることになります。

複数の転職コンサルタントとお付き合いできることは、大きなメリットで、お付き合いした転職コンサルタントの数だけ、あなたの応募書類、特に職務経歴書(レジュメ)は磨かれます。

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