感じているほど悲観的な状況ではない
応募してすんなり面接と事が運べばよいのですが、書類選考落ちが続き気が塞いでしまうことも多いのではないでしょうか。
応募したたった一社から書類選考落ちのメールや封書が届いただけでも愕然(がくぜん)としてしまうこともあるでしょう。書類選考落ちはショックが大きいです。
そんな書類選考を掻い潜って(かいくぐって)面接に漕ぎ着けての選考落ち。面接落ちは更に衝撃が大きいでしょう。わざわざ足を運んだ上での選考落ちですから。
書類選考落ちは俎上(そじょう)にすら上がらなかったのかという悲しみが大きく、面接は労が報われない悲しみとも言えるでしょう。
いずれにしても選考から外れる、選考から漏れることは辛いことです。
すんなりと書類選考にも合格し、面接にも呼ばれるあなたは本記事とは無縁でしょうから、書類選考や面接で落ち続けているあなたを対象に認め(したため)ます。
選考から落ち続けている時、特に書類選考落ちが続くと、もしかしたら自分は呪われているのではないかなどと悲観的な考えが心に浮かび、疑心暗鬼が生じてくることもあるのではないかと思います。
事実を客観視して正しく認識することの大切さ
過去記事「 自己を見詰める優しい視線と厳しい視線|偏狭な自分から視野を広げる 」でも自分を客体化して見る、鳥瞰的に自分を見ることの必要性を説きましたが、選考落ちが続いている時にも選考落ちしている現実を正確に認識する必要があります。
仮に応募して書類選考に通る確率を10%と想定してみましょう。
数学的素養があまりないと10回に1回は書類選考に通る計算だと考え、10社に応募すれば1社は面接まで行かれるだろうと考えてしまいます。
この推論自体がそもそも間違いで、現実はもっと厳しいのですが、安易な想定をしたために、選考から落ち続けた場合の衝撃が必要以上に大きくなってしまうのです。
厳しい現実
以下に応募した際に、どの会社も選考通過の確率を10%とした場合に10社応募した時に全て選考落ちする確率を示します。
応募回数 | 書類選考通過率 | 落ちる確率 | 全て落ちる確率 |
1社目 | 10% | 90% | 90% |
2社目 | 10% | 90% | 81% |
3社目 | 10% | 90% | 73% |
4社目 | 10% | 90% | 66% |
5社目 | 10% | 90% | 59% |
6社目 | 10% | 90% | 53% |
7社目 | 10% | 90% | 48% |
8社目 | 10% | 90% | 43% |
9社目 | 10% | 90% | 39% |
10社目 | 10% | 90% | 35% |
応募した際に、どの会社も選考通過の確率を10%とした場合に応募した10社全てが選考落ちに終わる確率は35%もあるのです。
これは10社応募すれば1社くらいは面接できるだろうという想定からするとかなり厳しい数字ではないでしょうか。
また、半分の5社に応募した時点でも、全てに落ちる確率は六割近くあり、全てに落ちる確率は半分以上あるのです。
現実の受け止め方
つまり仮にあなたが書類選考に通る確率を10%くらいだろうと思って5社に応募して落ちたのは、六割弱の確率のことが起こったのであり、決して悲観する必要もありませんし、呪われてもいないのです。
要するに見込みが甘かっただけなのです。
誤った見込みを正し行動する
甘い見込みで転職活動していたのだとすれば、見込みを正せば良いということです。
見込みを正すということは正しい現実に合わせた活動が必要だということです。
思っていた以上に現実は厳しいのであり、応募総数や登録している転職エージェントの数を増やし、転職コンサルタントに求人案件の紹介を依頼するといった具体的な活動を今まで以上にしなければならないということです。
転職活動を成功させるためには誤った認識を正すことは大切なことですから、あなたはこれでまた一歩前進です。シビアな現実を直視し、手数(てかず)を増やすよう心掛けてください。
現実を甘く考えていたということを認識したことは、転職活動に緊張感をもたらすでしょう。
これまで何が欠けていたのか・・・活動量つまり応募総数が欠けていたということではないでしょうか。
自力では難しいから転職エージェントに助けを求める
応募する企業を探すためにも転職エージェントに登録した方が良いでしょう。
転職エージェント1社が1企業を紹介してくれるだけでも、転職エージェント5社に依頼すれば、5社に応募することができるでしょう。登録したらフットワークよく転職コンサルタントとの面談に足を運び、転職コンサルタントにあなたを印象付け求人案件を紹介してもらうのです。紹介を受けられるのが1社だけということは少ないでしょうから、応募の手数(てかず)はもっと増えるでしょう。
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