コンプレックスの強い面接官に当たったら見送るしかない!

コンプレックスが強く不安
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面接は企業からのメッセージ

転職希望者、求職者にとって、面接官は選べません。時として酷い面接官に当たることがあります。

中でも一番性質の悪いたちのわるいのは、コンプレックスの強い面接官です。

得てして自信の無い人というのは、理不尽に人に当たるものですが、コンプレックスの強い人というのはその典型です。

続いてお話しする出来事は、何か根深いコンプレックスに起因するように感じられてなりません。

おかしな副社長

或る上場企業へ面接に行った時のお話で、先ずは社長、続いて副社長、最後に顧問に会ったそうです。

社長との面接が終わり、次に副社長が現れました。バックオフィス(事務管理系)職種への応募で、対象業務と業界経験について話したとのこと。

業界経験としてIT系企業の経験があると話したときに問題は起こりました。

15年から20年は既に経過しているような昔話です。SI事業者に勤務した頃の話をしたそうです。

そこではプロジェクトマネジャー、システムエンジニア、プログラマーと接する機会があり、システム開発の工程や方法論について学んだこと。システム開発に関する基礎知識はあるので、業務的にも早々にキャッチアップ(追いつく)できるだろうこと。このようなごくごく一般的な話をしたとのことです。

発狂!?

ところがこの副社長は、何が癇に障ったしゃくにさわったのか、通信機器やソフトウェアのスタンダードはどこのものかなどと捲し立てるまくしたてるように質問を始めたそうです。

「そんなこと、今、何の関係があるのか?」と心の中で思ったそうです。当然でしょう。かつての経験は15年以上も前の話で、今回は事務管理部門の応募ですから予めキャッチアップしておく必要性はありません。ですから、今日の通信機器事情などを詳しく知る由もありません。

分からないというと、得意げに、業界標準というものがあり、君はそれを知らないのか、そんなのは常識なんだと言わんばかりに小馬鹿にし始めたそうです。

冷静な判断

頭のおかしい人だと思い、面接を打ち切ろうと思ったそうですが、社長との面接は好感触だったので様子をみることにしました。

副社長は、自分が話すことに満足したのか、面接を打ち切って退席すると、社長が戻ってきました。

副社長は君のこと会って3秒でダメ出ししたそうだ。

こちらはダメ出しどころか、副社長は頭がおかしい、つまり狂人くらいに思っていたので、
「あまりに無礼な態度だったので、机を蹴って出て行こうかと思いました。もちろん、こちらは大人なのでそのようなことはしませんが・・・。」
と伝えると、

事務管理部門の元締めは、副社長なので入っても上手く行かないだろう。君に合いそうな仕事を見つけてきたよ。

と或るプロジェクトを紹介してきたそうです。つまり、社長との面接での好感触は根拠のあるものでした。

間違いのもと

副社長の駄目出しの上で、新しい話を持って来てくれた社長の好意に気を良くし、プロジェクトの責任者であるという顧問に会い、後日その部下であるプロジェクトマネジャーにも会った上で、採用が決まったそうです。

後日談

後日、早々にそのプロジェクトは消滅したそうです。コンプライアンスの問題です。担当責任者は顧問という話でしたが、実際はその上の副社長だったようで、現場にも何度も足を運んでいたそうです。

ところが、プロジェクト消滅の憂き目を見たのは顧問で、「蜥蜴(トカゲ)の尻尾切り」のごとく、その部下であるプロジェクトマネジャーと共に、会社を追われました。話の主人公はといえば、いくつかのプロジェクトをたらい回しにされた挙句に退社させられたそうです。

副社長が上述のような人ですから、そもそも入社自体を思いとどまるべきだったのだと思います。主人公は、相手が上場企業ということで油断したこと、社長に好意を持ち判断を誤ったことが反省点だと考えているそうです。

面接から企業を読む

「恥ずかしくて人前に出せない」という言葉を耳にしたことがあると思います。世間体せけんてい体面たいめんを気にし、良識とは言わないまでも、最低限は常識のある行動をとれないと公の場おおやけのばには出せないと云う意味です。上述の出来事を見ると副社長は、恥ずかしくて人前に出せない人と見受けられます。少なくとも、主人公はそう感じているわけです。

そのような「恥ずかしくて人前に出せない人」が副社長が就任していて、面接官に選ばれている会社であると認識することは出来たはずです。それを考えると、入社という判断をしたこと、は極めて軽率な行為と言わざるを得ません。

理由がなんであれ、問題のある人物が面接に出てくるということは、その企業組織に重大な欠陥があるということです。

「諦める」より「見送る」

話の主人公は、実際にはどうすれば良かったのでしょうか。どのような選択肢があったのでしょうか。それは見送ることです。内定が出たからといって安易に飛びついてはいけない好例です。兆候は十分にあったのです。

この話の主人公は、内定をもらいましたが、仮に不採用になった場合でも、落ちたと思わないことです。おかしな会社だから見送ったと捉えるとらえることが大切です。

落ちたと思うと少なからず気が塞ぎ、気分が暗くなります。実際には、落ちて諦めたのではなく、自分から辞退申し上げる前に不採用が知らされただけなのです。

仮に内定をもらっていても就職してはいけない、就職しないことが正しい選択なのですから、「見送った」が正しい表現なのです。

掃き溜めの鶴になりたいのか?

でも内定をもらったら、就職してしまいそうですって!?

「掃き溜めに鶴」の鶴になりたいならば話は別です。それでも入社することで失うものは大きいでしょう。

快適で楽しい人生、遣り甲斐ある仕事を求めているのなら「見送る」が賢明です。

//berufswechsel.surikogi.net/wp2016/be_careful/what_success_means/

http://tenshoku.surikogi.net/why_not_consider/to_be_satisfied/
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