ブラック企業を見分けよう!
昔もあったキツイ労働環境
幼少の頃、父は、私が目を覚ますと出社しており、帰って来る頃に私は眠っておりました。休日も、父は出勤の日が多く、休みの日も午前中はいつも寝ておりました。父の勤務先は、大手上場企業です。
この労働環境を見れば、ブラック企業と思われるかもしれません。
今で言うブラック企業とは本質が異なります。
それは、雇用の維持、先々の待遇、右肩上がりの給与そして昇進が半ば保証されていたという点です。それは、終身雇用と年功序列制度という両輪が仕組みとしてきちんと機能していたことが背景にあります。解雇は悪という社会通念も有りました。
人財を消費財に変える!
ブラック企業の厳しい労働環境は、先の労働環境と同じに見えるかもしれませんが、大きく異なるのは将来の保証の有無です。
日経ビジネスonlineの記事「日本人が満員電車を我慢できたわけ」に『いいことが待っている』と信じられるから、満員電車に乗れた
と有ります。
労働時間は長いけれど、毎年ちゃんと昇給する。ローンを組めば家だって買える。会社の仲間とは帰りに一杯やれる。週末は一緒にゴルフができる。会社に行くことは苦痛じゃなかった。
かつては社員の給与体系が、ライフサイクルとマッチしていました。若い時は、薄給でも、結婚して子育てにお金がかかる頃やマイホームを購入する年代になると、給与は上がっていたのです。
私達にとって、将来の保証の有無が大きな違いではないでしょうか?
産廃になる社員に教育の必要なし!?
終身雇用と年功序列が前提であれば企業は、社員をきちんと育てなければならないし、目先の業務でいいように使うわけには行きませんでした。それは年相応のキャリヤアップをさせなければ、会社がそれを背負い込むことになったからです。
ブラック企業が、将来を見据えない社員教育を行ったり、社員教育そのものを
新卒の採用についてもかつては慎重でした。新卒は文字通り白紙の状態なので、その分責任が大きいからです。きちんと教育できないような会社は、新卒の採用については保守的でした。かつてはそれくらい人の採用に責任を感じていました。
あなたの居る会社は大丈夫!?
まずは自分自身に対する問いかけからスタート!
- 自由時間はありますか?
- お昼休みは取れていますか?
- 昼食はきちんと取れていますか?
- 食事はきちんと取れていますか?
- 一日のうち自分に使う時間はありますか?
- 一週間でどれだけお休みできましたか?
- 一日の睡眠時間は何時間ですか?
- 一週間の睡眠時間の合計は何時間ですか?
- 今月は何日お休みしましたか?
- お休みは自分の時間として活用できますか?
- 精神的に参ってはいませんか?
- 無気力になっていませんか?
- 無気力になりそうではありませんか?
- 生きる為に働いていますか?
- 働く為に生きているのではありませんか?
ということです。
どちらがまともか
正解は、勿論、生きる為に働いているです。
過労死ラインを知っていますか?
過労死ラインという言葉があります。
過労死ライン(かろうしライン)とは、日本において、健康障害リスクが高まるとする時間外労働時間を指す言葉で、月80時間。1か月の労働日を20日とすると、1日4時間の時間外労働が続く状態をいう。(wiki)
先の質問の答えと過労死ラインという言葉を以って、わが身を振り返って、自分の環境が、なんだかなぁと思われたら、あなたはブラック企業にいることを疑った方が良いかもしれません。
ズレていく当たり前の境界線
ブラック企業に居ると、あまりにおかしな感覚が支配的であるために、正常な人もおかしくなって行きます。
当たり前と思う境界線が、徐々に徐々に異常な方にズレて行きます。段々とまともなことが逆に「おかしなこと」、「きれいごと」、「贅沢なこと」に思われてきます。
ブラック企業は洗脳します!
洗脳というとちょっと過激に思えるかもしれません。しかし考えても見てください。遊びたい盛りの若者が、遊びにも行けないほど拘束されて、それを受け入れています。
まず、徹底して否定し、社員に自分を価値の無いものだと思わせます。それを毎日、何回も、来る日も来る日も行います。責められ続けると、精神的に病んできてしまい、普段なら問題なく出来るようなことでも間違いを犯すようになります。例えば、目の前にあるコップに気付かなくなることもあります。そして価値無き自分の行き場は無い・・・そんな風に自己評価を低くさせるところまで追い込みます。一方では、時として、優しい言葉を掛け救いの手を差し伸べるかに見せ、改めてまた攻撃します。
何人かに1人は洗脳がうまく行き、離職率の高い中、しばらくは働き続けます。
ある意味、選別された社員ということになるでしょう。しかしそれは到底まともとは言えない労働環境を甘んじて受け入れさせられたという意味です。決して、ビジネスの厳しい環境に勝ち抜いたという意味ではありません。
今という瞬間 を無駄にしてはいけない!
そこまではひどくないから大丈夫ですって?
あなたは今、おいくつですか?
年齢の高低で、可能性の大きさが云々の話をしようというのでは有りません。
どの年代にもその年代でしたいこと、すべきことはあるでしょう。20代には20代の、30代には30代の、40代には40代の、50代には50代の・・・あらゆる年代にはあらゆる年代の
- やること
- やりたいこと
- やっておきたいこと
- やるべきこと
があると思います。
会社に縛られ、拘束され、詰まらない毎日で、今の年代の掛け替えのない日々を過ぎ去らせ、失わされて良い年代は無いのです。
本当に今のままで良いのですか?
今のままで良いのだろうか?
自問してみてください。
今、毎日が楽しいですか?
楽しくないことが普通になっていませんか?
朝、
どれか一つでも、いいえがあるなら、あなたは既におかされているのではないでしょうか。
あなたの決心で変えられます!!