読み流さないでください。そして決して読み飛ばさないでください。
もしかすると今のあなたにとって、或は数日後のあなたにとって最も大切なことが書いてあるかもしれません。
読む元気がある時にはさして必要がなく感じられるものなのですが、読む必要がある時には読む気力が無いものだからです。
まさかと思うかもしれませんが、まさかに備えてご一読を!
就職活動は心が折れやすい
就職活動は、自分の頑張りが必ずしも結果として帰ってきません。
それでも、めげずに、倦まず弛まず(うまずたゆまず)努力を続ける必要があります。
しなやかな心を持って、うまく自分を操縦していかないと、ともすると心が折れてしまいかねません。
心は体の影響を受け、行動は心の影響を受ける
人によるところが大きい部分ではありますが、就職活動中は、ともするとあまり活動的でなくなるのではないでしょうか。
時として、部屋に篭り(こもり)がちになってしまうのではないでしょうか。
心は体の影響を受ける
心は身体(体)の影響をよく受けます。
例えば、体調が悪いと気が塞ぐ(ふさぐ)といったことがあります。入浴したり、シャワーを浴びたりすると気分転換になります。散歩すると気分が良くなります。
このように気分が良くなる活動のレパートリーをたくさん集めて置くことは、心の状態を維持するためにとても有効です。同じ行動でも人によって持つ意味が変わってくる部分もありますから、自分にとっての特別なレパートリーを集めておくことが肝心です。
心の状態で行動や認識が変わる
ある朝、目覚め、いつものように散歩に出かけた。
するとアスファルトの上を毛虫が這っていた。
更に行くと再び毛虫を発見。
続けて何匹かを見つけた。
などと思いつつ歩き続けた。
先日は路上のカタツムリを踏まれないように草叢(くさむら)に移動させたのを思い出した。
そして、毛虫には気の毒だが、毛虫では触ったら手がかぶれそうで嫌だなと思った。
目的の森林公園に着いて歩き始めると、垂れ下がった木の枝や草叢(くさむら)に毛虫がいそうで落ち着かない気分だった。
いつもは気にも留めないのだが、なんだか今日は毛虫が居そうで、気が気ではなかった。
翌日は雨が降り、散歩は取り止めた。
その次の日、前日の雨ですっかり毛虫のことは忘れてしまい、いつも通り森林公園に向かった。
森林公園では、いつも通り、清々しく(すがすがしく)爽やかな朝の空気を満喫し、上機嫌で帰ってきた。
毛虫が気になって仕方がなかった日と上機嫌で帰ってきた日との違いは、単に「心の状態」です。
毛虫が気になれば、早く帰ろうという気持ちになり、早く帰るという行動に繋がります。
一方で、清々しく爽やかに感じていれば、もう少し歩こうかという気持ちにもなり、散歩の距離も時間もより長くなるでしょう。
心の状態によって、同じものでも受け止め方が変わってきます。
やる気の維持そして理想は前傾姿勢のイメージ
心の状態、これは「やる気」に直結します。
やる気が起きるということは、何をするにしても一番大切なことです。殊に(ことに)転職活動期間は「やる気の維持」が最大のポイントと言えるでしょう。
前傾姿勢のイメージで精神状態が維持できれば、待ちのイメージの状態に比べ、事態は、遥かに好転しやすいものです。
精神論に聞こえてしまうかもしれないので、そうではないことをご説明します。
単なる精神論ではない実行のメカニズム
やる気があって、前傾姿勢であれば、求職活動中にさまざまな気付きがあります。
自分から探していく、切り開いていくという心構えだと、同じものを見ても、聞いてもたくさんの情報を拾い上げることができます。一方で、待ちの姿勢になっていると、ともすると大切な情報、可能性のある機会ですら見落とし、取りこぼしてしまうものだということです。
目を凝らして見張っている状態と単にぼうっと眺めている状態との違いと言えば分りやすいでしょうか。探しているのと見ているのでは、目的そのものが異なっているのです。
喩えてお話ししましょう。
戦場で歩哨の任に当たったとします。戦線から少し奥まったところにある味方の陣地内です。
味方陣地内だし、どうせスパイなどいるはずがないと思って任に当たれば、仮に潜んでいるスパイが居ても見つけ出す可能性は低いでしょう。一方で、前線にスパイはつきものだ、必ず見つけ出してやると考えて見張れば、スパイを見つけ出せる可能性は高くなるでしょう。
スパイが居るか居ないかは定かではないですが、潜んでいるスパイが居れば発見できる確率は以上のようになるでしょう。
ここで云うスパイを「お誂え向きの求人案件」に、そして歩哨の任に当たった陣地内を「求人メディア」に見立てて考えてみてください。
お分かりいただけますね。
転職活動でも同じことが言えるのでしょう。
求人案件を探すのも、応募書類を作るのも、面接や面談も、心の状態ひとつで結果は変わって来ます。