転職コンサルタントは知っていた！
或る人材紹介会社を訪問した時のことです。
退職理由の説明で・・・
事前にレジュメを送ってあったので、職務経歴の概要は、既に転職コンサルタントに伝わっています。
そこで、面談のはじめは、書面では伝えにくい退職理由が話題となりました。
退職した会社が上場企業子会社で、詐欺とも言えるような嘘で採用され、退職に至った顛末を話したところ、すんなりと理解してもらえました。
多くの場合、相手が上場企業ともなると、問題なのは求職者の方で、言いがかりをつけているかのように受け取られてしまうのではないでしょうか。
株式公開は単なる資金調達手段
実際のところ、上場企業は、単に資金需要が有り、一般から資金調達する目的で、株式公開をしているというだけのことです。従って、単にその為に所定の要件を満たしているというだけにすぎません。
本質的に、優良企業であることを意味するわけではないのです。資金集めに長けた狡猾な企業も多く含まれています。
そしてブラック企業も数多く含まれます。
上場企業は必ずしも優良企業ではない！
ところが、世間一般では、「上場企業」という言葉を「優良企業」の代名詞であるかのように用いることも多いので、誤解が生じるのです。
確かに一定の形式的要件は満たさなければなりませんが、企業のモラル、倫理観などは全く関係がありません。
話を戻しますと、今回の転職コンサルタントは、この会社が素性の良くない会社であり、問題が多いことを知っていました。話によるとこの転職コンサルタントの知人も被害者だとのことです。
そんな背景もあり、レジュメに退職理由は書いてあるものの、説明前から、
と共感を持った言葉を投げかけてくれたのです。
ブラック企業を避ける糸口に
この転職コンサルタントのように、対象企業が問題企業であることを認識していれば、ブラック企業が紹介されることはなくなるでしょう。
特にあなたがどのような企業をブラック企業と認識しているかを明確に伝えれば、あなたが明示した要件を備えたブラック企業が紹介されることは少なくなるはずです。
転職コンサルタントは皆同じではない！
今回は理解ある転職コンサルタントでしたが、常にそういう出会いに恵まれるとは限りません。
人というものは会ってみなければわからないので、言い方は悪いですが、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるという気持ちでアプローチすることが、一番ストレスが無い方法だと思います。
成功の転職活動内で、幾度となくお伝えしているように、できるだけ多くの転職エージェントに登録し、できるだけ多くの転職コンサルタントに出会うことが必要です。
転職エージェントより転職コンサルタントが重要！
転職エージェントをウェブなどの情報で調べようとするよりも、転職コンサルタントの良し悪しの方が問題なので、先ずは登録して会いに行った方が良いのです。
転職コンサルタントによって持っている知識・情報や価値観は異なり、それは実際に会って、話してみなければ分からないことだからです。
或る転職エージェント、転職コンサルタントの対応は、別の転職エージェント、転職コンサルタントの対応とは同じではありません。
更に言えば、或る転職コンサルタントの対応は、例えば、あなたへの対応と私への対応は同じではありません。それもその筈です。あなたと私は、職務経歴やスキルは言うに及ばず、年齢、性格その他が異なります。そして、その転職コンサルタントも得意とする分野があり、その分野で転職したいのかそうでないのかによって転職コンサルタントの思惑も変わってくることでしょう。従って、諸々の要素で変わってくるのです。
言われてみれば当たり前すぎる話ですが、事が転職や転職エージェント選びなどについて考える際には、当たり前が当たり前で無くなる人が多いようです。
繰り返しますと、あなたにとって、どの転職エージェントとお付き合いするかというよりもどの転職コンサルタントとお付き合いするかという方が重要です。
この事を踏まえて進みます。
先ずは非公開求人を含む求人情報、求人案件を豊富に保有しているという点で、大手の転職エージェントに登録します。
転職活動では出会いと縁を大切に！
仮に自分の職務経歴や退職理由がきちんと理解されないと思っていても、理解してくれる転職コンサルタントに出会えるまで、挑戦し続けることが大切です。
中には、あなたと同じような経験を経て、転職コンサルタントになっていて、あなたの痛みに共感を持って接してくれる転職コンサルタントが居られるかもしれません。
転職活動では、応募先企業にも言えることですが、転職コンサルタントについても出会い、縁がとても大切です。
私事で恐縮ですが、以前の転職時、私は優に１０人を超える転職コンサルタントと会いました。
求め続けてください。求め続ければ、きっと良い出会いがあります。